相談事例 Cases

  • はじめる
  • ひろげる

アスパラ農家のお悩みをものづくり企業のネットワークで解決

補助金

販路拡大

新商品開発

2024.04.30

相談内容

アスパラガスの栽培では、連作病害を予防するため、収穫後にバーナーを使った土壌消毒を行います。しかし、およそ4年前、従来機の製造中止や他社製品の火力不足等を受け、県内農家による新たなバーナー開発のニーズが高まってきました。こうした背景から、広島県が呉自社商品開発協議会(KIT21)にアスパラガス栽培農家向け土壌消毒用バーナーの開発の相談に来られました。

くれ産業振興センターのサポート

今回のプロジェクトは地域貢献や新分野挑戦への高い意欲を持ち、金属加工に長けたKIT21所属の3社、広島県の農業支援部局・生産アカデミー・農業技術センター、JA広島及び当センターが連携して取り組むこととなりました。中でも当センターは、コーディネーターが中心となり、開発費補助、性能評価、操作実演及び改善提案の反映といった伴走支援を行いました。

結果

開発まで3年半を要した新商品も、2022年春、1号機の販売にこぎ着け、これまでに県内事業者に計5台を納入しました。今後も改良を積み重ね、長野県、香川県、佐賀県といった県外地域への販売拡大を計画しています。本当に困っている方々のため、3社が連携して要望以上のものを開発・提供できたことに大きな喜びを感じていただいております。さらに、様々なメディアを通じた情報発信にも繋がり、各社のメイン事業にも好影響をもたらしています。

事業者情報

本プロジェクト参加企業 ・株式会社濱田製作所 ・藤原工業株式会社 ・ハマダベンディングサービス株式会社